薬を塗り終え、薬を塗り終えたところで、私は包帯を取り出した。
「少しだけ、巻くね」
そう言って、セナの手に軽く包帯を巻いていく。
ぎゅっと締めすぎないように、指先で力を調整しながら。
「……痛くない?」
「はい、大丈夫です」
そう答えながらも、セナの声はどこか落ち着かない。
包帯を留め終え、そっと手を離す。
「これでよし」
「……ありがとうございます」
少し照れたように、セナは視線を落とした。
「お嬢様に、こんなことまでしていただくなんて……」
「いいの」
私は首を振る。
「セナの手はね、守るものだよ」
彼は一瞬、言葉を失ったように黙り込んだ。
「剣を振る手でしょ。
人を守る手でしょ」
だから、と小さく付け加える。
「傷ついたままにしてほしくない」
風が訓練場を抜け、包帯の白が揺れた。
「……私には、剣しかありません」
ぽつりと、セナが言う。
「それでもいいよ」
私は即座に答えた。
「セナの剣、きれいだもの」
「……また、それですか」
困ったように笑いながらも、耳は少し赤い。
「でも……そう言われると」
彼は包帯を巻いた手を、そっと握った。
「ちゃんと大事にしようと思えます」
その言葉に、胸の奥が少しだけ温かくなった。
「ねぇ」
私は顔を上げる。
「少し、見ててもいい?」
「……はい」
セナは剣を手に取り、静かに構えた。
「面白くはないと思いますが」
「そんなことないよ」
微笑んで言う。
「少しだけ、巻くね」
そう言って、セナの手に軽く包帯を巻いていく。
ぎゅっと締めすぎないように、指先で力を調整しながら。
「……痛くない?」
「はい、大丈夫です」
そう答えながらも、セナの声はどこか落ち着かない。
包帯を留め終え、そっと手を離す。
「これでよし」
「……ありがとうございます」
少し照れたように、セナは視線を落とした。
「お嬢様に、こんなことまでしていただくなんて……」
「いいの」
私は首を振る。
「セナの手はね、守るものだよ」
彼は一瞬、言葉を失ったように黙り込んだ。
「剣を振る手でしょ。
人を守る手でしょ」
だから、と小さく付け加える。
「傷ついたままにしてほしくない」
風が訓練場を抜け、包帯の白が揺れた。
「……私には、剣しかありません」
ぽつりと、セナが言う。
「それでもいいよ」
私は即座に答えた。
「セナの剣、きれいだもの」
「……また、それですか」
困ったように笑いながらも、耳は少し赤い。
「でも……そう言われると」
彼は包帯を巻いた手を、そっと握った。
「ちゃんと大事にしようと思えます」
その言葉に、胸の奥が少しだけ温かくなった。
「ねぇ」
私は顔を上げる。
「少し、見ててもいい?」
「……はい」
セナは剣を手に取り、静かに構えた。
「面白くはないと思いますが」
「そんなことないよ」
微笑んで言う。

