「ティアナ?」
殿下の声が低く響く。
「な、なんでしょうか……」
お嬢様がビクリと肩を震わせる。
殿下はゆっくりと歩み寄り、じっとお嬢様を見下ろした。
「俺も良い身体だと思うけど……脱ごうか?」
「そ、そういうことじゃないです!!」
お嬢様の顔が一瞬で真っ赤になる。
殿下はわざとらしくため息をついた。
「それにしたって。こんな近くで浮気とは。困ったお姫様だな」
お嬢様はしれっと横を向く。
「ご冗談を」
軽くあしらっているが、殿下の目は笑っていない。
「……いっそ、閉じ込めてしまいたいな」
その声音に、私は思わずぞくりとした。
殿下なら本当にやりかねない。
だが当のお嬢様は、まったく動じない。
「そんなわけないでしょう」
殿下は肩をすくめ、ふっと笑った。
「まあいいさ。君の新たな一面が見られたということで、今回はそれでよしとしよう」
お嬢様がきょとんとする。
殿下は続けた。
「あのはしゃいだ顔は、なかなか可愛かった。……それを俺に向けられるよう努力するさ」
「えっ……」
お嬢様の目が丸くなる。
殿下はその反応に満足したように微笑んだ。
「レイ、さっさと服を着ろ」
「はい」
レイがシャツを手に取ると――
「え、着ちゃうんですか……」
お嬢様がしょんぼりと呟く。
「お嬢様……」
私は思わず声をかける。
殿下はそんなお嬢様を見て、ゆっくりと近づいた。
「ティアナ……あまりよそ見は許さないよ?」
「へ?」
「俺は嫉妬深いからね」
にやり、と笑う殿下。
お嬢様は一瞬固まり、次の瞬間、耳まで真っ赤になった。
レイは静かに着替えながら、私にだけ聞こえる声で呟く。
「……殿下も大変ですね」
「ええ、ほんとうに」
私は深くため息をついた。
殿下の声が低く響く。
「な、なんでしょうか……」
お嬢様がビクリと肩を震わせる。
殿下はゆっくりと歩み寄り、じっとお嬢様を見下ろした。
「俺も良い身体だと思うけど……脱ごうか?」
「そ、そういうことじゃないです!!」
お嬢様の顔が一瞬で真っ赤になる。
殿下はわざとらしくため息をついた。
「それにしたって。こんな近くで浮気とは。困ったお姫様だな」
お嬢様はしれっと横を向く。
「ご冗談を」
軽くあしらっているが、殿下の目は笑っていない。
「……いっそ、閉じ込めてしまいたいな」
その声音に、私は思わずぞくりとした。
殿下なら本当にやりかねない。
だが当のお嬢様は、まったく動じない。
「そんなわけないでしょう」
殿下は肩をすくめ、ふっと笑った。
「まあいいさ。君の新たな一面が見られたということで、今回はそれでよしとしよう」
お嬢様がきょとんとする。
殿下は続けた。
「あのはしゃいだ顔は、なかなか可愛かった。……それを俺に向けられるよう努力するさ」
「えっ……」
お嬢様の目が丸くなる。
殿下はその反応に満足したように微笑んだ。
「レイ、さっさと服を着ろ」
「はい」
レイがシャツを手に取ると――
「え、着ちゃうんですか……」
お嬢様がしょんぼりと呟く。
「お嬢様……」
私は思わず声をかける。
殿下はそんなお嬢様を見て、ゆっくりと近づいた。
「ティアナ……あまりよそ見は許さないよ?」
「へ?」
「俺は嫉妬深いからね」
にやり、と笑う殿下。
お嬢様は一瞬固まり、次の瞬間、耳まで真っ赤になった。
レイは静かに着替えながら、私にだけ聞こえる声で呟く。
「……殿下も大変ですね」
「ええ、ほんとうに」
私は深くため息をついた。

