「レイさん、少しだけ。お願いします」
お嬢様は両手を胸の前でぎゅっと握りしめ、まるで宝物をねだる子どものように懇願していた。
レイは一瞬だけ私を見る。
“どうしましょう”という視線だ。
だが、お嬢様の真剣な眼差しに根負けしたのか、レイは小さく息を吐いた。
「……少しだけなら」
そう言って、肩にかけていたタオルをゆっくり外す。
「す、すごーーい!!」
お嬢様の目が一気に輝いた。
本当に、星が飛び出しそうなほどキラキラしている。
「え、えっと……」
レイは照れたように胸元を押さえるが、お嬢様はすでに興奮のピークだ。
「レイさん!普段どんな筋トレしてるんですか!? 腕立て?懸垂?何回くらい!? 毎日ですか!? 食事は!? タンパク質はどれくらい!?」
怒涛の質問が一気に飛ぶ。
レイは完全に押されている。
「え、ええと……腕立ては毎日で……」
「何回ですか!? 何セットですか!? どのフォームですか!? 背中はどう鍛えてるんですか!? その腹筋はどうやって割れたんですか!?!?」
「お嬢様、落ち着いてください!!」
私は慌ててお嬢様の肩を押さえる。
「落ち着いてるって!」
「落ち着いてたらそんなに目は血走ってませんよ」
レイは苦笑しながら、タオルを持ち直す。
「えっと……腕立ては、毎日100回を3セットで……」
「300回!? すごい!! それでこの大胸筋が……!」
「お嬢様、触らないでください!!」
私は慌ててお嬢様の手を止める。
「ちょっとだけ! ちょっとだけ触らせて!!」
「だめです!!」
「なんでぇぇぇ!!」
お嬢様の叫びが応接室に響き渡る。
レイは肩を震わせて笑いをこらえながら、ぽつりと呟いた。
「……殿下に知られたら、本当に怒られますね」
「ですよね……!」
私が同意した瞬間、お嬢様が勢いよく振り返る。
「内緒に決まってるでしょ!!」
その必死さに、レイも私も思わず吹き出した。
お嬢様は両手を胸の前でぎゅっと握りしめ、まるで宝物をねだる子どものように懇願していた。
レイは一瞬だけ私を見る。
“どうしましょう”という視線だ。
だが、お嬢様の真剣な眼差しに根負けしたのか、レイは小さく息を吐いた。
「……少しだけなら」
そう言って、肩にかけていたタオルをゆっくり外す。
「す、すごーーい!!」
お嬢様の目が一気に輝いた。
本当に、星が飛び出しそうなほどキラキラしている。
「え、えっと……」
レイは照れたように胸元を押さえるが、お嬢様はすでに興奮のピークだ。
「レイさん!普段どんな筋トレしてるんですか!? 腕立て?懸垂?何回くらい!? 毎日ですか!? 食事は!? タンパク質はどれくらい!?」
怒涛の質問が一気に飛ぶ。
レイは完全に押されている。
「え、ええと……腕立ては毎日で……」
「何回ですか!? 何セットですか!? どのフォームですか!? 背中はどう鍛えてるんですか!? その腹筋はどうやって割れたんですか!?!?」
「お嬢様、落ち着いてください!!」
私は慌ててお嬢様の肩を押さえる。
「落ち着いてるって!」
「落ち着いてたらそんなに目は血走ってませんよ」
レイは苦笑しながら、タオルを持ち直す。
「えっと……腕立ては、毎日100回を3セットで……」
「300回!? すごい!! それでこの大胸筋が……!」
「お嬢様、触らないでください!!」
私は慌ててお嬢様の手を止める。
「ちょっとだけ! ちょっとだけ触らせて!!」
「だめです!!」
「なんでぇぇぇ!!」
お嬢様の叫びが応接室に響き渡る。
レイは肩を震わせて笑いをこらえながら、ぽつりと呟いた。
「……殿下に知られたら、本当に怒られますね」
「ですよね……!」
私が同意した瞬間、お嬢様が勢いよく振り返る。
「内緒に決まってるでしょ!!」
その必死さに、レイも私も思わず吹き出した。

