「とりあえず、ここを片付けてください」
「は、はい!」
「わかりました!」
「任せてください!」
三人が声をそろえて返事をし、慌てて水浸しの廊下に散っていく。
まあ、花瓶が割れなかっただけ良しとするべきか。
「レイさん、本当に申し訳ありません。こちらへどうぞ」
「ええ」
私はレイを応接室へ案内した。
濡れた靴が床に小さな跡を残し、レイの歩みは静かだが確かに重い。
「こちらタオルです。すぐ着替えをお持ちします」
そう言って部屋を出て、急いで替えの服を手に戻る。
扉を開けた瞬間――思わず足が止まった。
レイは、濡れて張りついた服をすでに脱ぎ、タオルで静かに身体を拭いていた。
滴る水が肩を伝い、鍛え抜かれた筋肉の線を際立たせる。
その姿は、無駄がなく、美しい。
思わず口をついて出た。
「……素晴らしい身体ですね」
レイがキョトンとこちらを見る。
眼鏡を外した素顔は、いつもより柔らかい。
「ありがとうございます」
「とくに大臀筋が素晴らしいです」
言った瞬間、自分でも“何を言っているんだ私は”と思ったが、もう遅い。
レイは一拍置いて――ぐふっと吹き出した。
珍しく、表情が崩れる。
「それ、ティアナ様にも言われました」
「お嬢様に?」
「はい」
どこか照れたような少し嬉しそうな反応をする。
「は、はい!」
「わかりました!」
「任せてください!」
三人が声をそろえて返事をし、慌てて水浸しの廊下に散っていく。
まあ、花瓶が割れなかっただけ良しとするべきか。
「レイさん、本当に申し訳ありません。こちらへどうぞ」
「ええ」
私はレイを応接室へ案内した。
濡れた靴が床に小さな跡を残し、レイの歩みは静かだが確かに重い。
「こちらタオルです。すぐ着替えをお持ちします」
そう言って部屋を出て、急いで替えの服を手に戻る。
扉を開けた瞬間――思わず足が止まった。
レイは、濡れて張りついた服をすでに脱ぎ、タオルで静かに身体を拭いていた。
滴る水が肩を伝い、鍛え抜かれた筋肉の線を際立たせる。
その姿は、無駄がなく、美しい。
思わず口をついて出た。
「……素晴らしい身体ですね」
レイがキョトンとこちらを見る。
眼鏡を外した素顔は、いつもより柔らかい。
「ありがとうございます」
「とくに大臀筋が素晴らしいです」
言った瞬間、自分でも“何を言っているんだ私は”と思ったが、もう遅い。
レイは一拍置いて――ぐふっと吹き出した。
珍しく、表情が崩れる。
「それ、ティアナ様にも言われました」
「お嬢様に?」
「はい」
どこか照れたような少し嬉しそうな反応をする。

