ユウリとのダンスが終わり、
私は自然と、会場の隅に立つ彼へ視線を向けた。
壁際で腕を組み、
華やかな光から一歩引いた場所にいるセナ。
「ねぇ、セナ」
「お嬢様」
「なにしてるの?」
「……なにも」
「居心地、悪そうだね」
「こういう場には慣れていません。
剣を持たない時間のほうが、落ち着かなくて」
騎士として在ることが、
彼の居場所なのだと改めて思う。
「セナは、ダンスに誘ってくれないの?」
意地悪だとわかっていて、わざと笑った。
「お嬢様」
「私の専属護衛騎士なんだから、
ダンスくらいできるよね?」
「……まったく」
呆れたように言いながら、
その声はどこか柔らかい。
「人を巻き込むのが、本当に上手い」
「ありがとう」
「褒めてません」
ふっと、2人で息を漏らすように笑った。
私は自然と、会場の隅に立つ彼へ視線を向けた。
壁際で腕を組み、
華やかな光から一歩引いた場所にいるセナ。
「ねぇ、セナ」
「お嬢様」
「なにしてるの?」
「……なにも」
「居心地、悪そうだね」
「こういう場には慣れていません。
剣を持たない時間のほうが、落ち着かなくて」
騎士として在ることが、
彼の居場所なのだと改めて思う。
「セナは、ダンスに誘ってくれないの?」
意地悪だとわかっていて、わざと笑った。
「お嬢様」
「私の専属護衛騎士なんだから、
ダンスくらいできるよね?」
「……まったく」
呆れたように言いながら、
その声はどこか柔らかい。
「人を巻き込むのが、本当に上手い」
「ありがとう」
「褒めてません」
ふっと、2人で息を漏らすように笑った。

