個室に通されソファへ向かい合って腰を下ろす。
目の前にいるのは“サーフェス”。
けれど、彼の正体がディラン殿下であることを、私はもう知っている。
この時間は、仮面越しの会話なのか。
それとも――本音の時間なのか。
心の奥が、わずかに緊張した。
「共闘の話をする前に、君に約束しよう」
彼は静かに手を差し出した。
「命を軽んじない。
そして、本音で話す」
一瞬の間。
「――私と、共犯になってくれるかい?」
胸が、どくりと鳴った。
危険だとわかっている。
王子と裏の顔を持つ男との共闘など、正気の沙汰ではない。
それでも。
私は、彼の瞳から目を逸らさなかった。
「……わかりました」
差し出された手を取った、その瞬間。
ぐっと、想像以上の力で引き寄せられる。
「――え?」
次の瞬間。
どかん、と。
館全体を揺らすような爆音が、夜気を裂いた。
悲鳴とざわめき。
シャンデリアが震え、硝子が鳴る。
私は思わずサーフェスの顔を見る。
「手始めに、ここを“処理”することにした」
淡々と告げるその声。
仮面の奥の瞳には、冗談も迷いもなかった。
そこにあるのは――確かな覚悟。
「……そういうことは、もっと早く言ってほしいです!」
思わず声を荒げる。
けれど彼は、私の手を離さない。
むしろ強く握り返し、裏口へと引いていく。
逃げるためではない。
戦うための、最初の一歩だと――直感で理解していた。
甘い香りが漂う蝶の会は、
今まさに“狩り場”へと姿を変えようとしていた。
目の前にいるのは“サーフェス”。
けれど、彼の正体がディラン殿下であることを、私はもう知っている。
この時間は、仮面越しの会話なのか。
それとも――本音の時間なのか。
心の奥が、わずかに緊張した。
「共闘の話をする前に、君に約束しよう」
彼は静かに手を差し出した。
「命を軽んじない。
そして、本音で話す」
一瞬の間。
「――私と、共犯になってくれるかい?」
胸が、どくりと鳴った。
危険だとわかっている。
王子と裏の顔を持つ男との共闘など、正気の沙汰ではない。
それでも。
私は、彼の瞳から目を逸らさなかった。
「……わかりました」
差し出された手を取った、その瞬間。
ぐっと、想像以上の力で引き寄せられる。
「――え?」
次の瞬間。
どかん、と。
館全体を揺らすような爆音が、夜気を裂いた。
悲鳴とざわめき。
シャンデリアが震え、硝子が鳴る。
私は思わずサーフェスの顔を見る。
「手始めに、ここを“処理”することにした」
淡々と告げるその声。
仮面の奥の瞳には、冗談も迷いもなかった。
そこにあるのは――確かな覚悟。
「……そういうことは、もっと早く言ってほしいです!」
思わず声を荒げる。
けれど彼は、私の手を離さない。
むしろ強く握り返し、裏口へと引いていく。
逃げるためではない。
戦うための、最初の一歩だと――直感で理解していた。
甘い香りが漂う蝶の会は、
今まさに“狩り場”へと姿を変えようとしていた。

