「できました」
セナが私から一歩離れる。
その距離が、少しだけ名残惜しいと感じてしまった。
「どう? 似合ってる?」
明るい声を意識して尋ねる。
「とても、お綺麗です」
その言葉に満足し、思わず微笑む。
少し照れたように視線を逸らすセナの表情が、どこか懐かしい。
「普段お召しになっているものに比べれば、見劣りするかもしれませんが……」
「そんなことないよ。
どんな豪華な宝石より、ずっと嬉しい」
そう告げると、セナは小さく目を瞬かせた。
「実は……ラルクル商会に頼んで作ってもらったんです」
――ラルクル商会。
以前、仕事で一緒に訪れた場所。
職人の説明を真剣に聞いていた、横顔が脳裏に浮かぶ。
「……ありがとう」
自然と、頬が緩んだ。
「すごく、嬉しい」
「昔のお礼も兼ねて、ですから」
「昔?」
首を傾げると、セナは少し困ったように笑う。
「ずいぶん前に、お嬢様からいただいたブレスレットです。
さすがにチェーンが傷んでしまって……最近、ピアスに直してもらいました」
そう言って、セナは髪をかき上げた。
耳元で、淡く光を反射する水色の宝石。
アクアマリン。
セナが私から一歩離れる。
その距離が、少しだけ名残惜しいと感じてしまった。
「どう? 似合ってる?」
明るい声を意識して尋ねる。
「とても、お綺麗です」
その言葉に満足し、思わず微笑む。
少し照れたように視線を逸らすセナの表情が、どこか懐かしい。
「普段お召しになっているものに比べれば、見劣りするかもしれませんが……」
「そんなことないよ。
どんな豪華な宝石より、ずっと嬉しい」
そう告げると、セナは小さく目を瞬かせた。
「実は……ラルクル商会に頼んで作ってもらったんです」
――ラルクル商会。
以前、仕事で一緒に訪れた場所。
職人の説明を真剣に聞いていた、横顔が脳裏に浮かぶ。
「……ありがとう」
自然と、頬が緩んだ。
「すごく、嬉しい」
「昔のお礼も兼ねて、ですから」
「昔?」
首を傾げると、セナは少し困ったように笑う。
「ずいぶん前に、お嬢様からいただいたブレスレットです。
さすがにチェーンが傷んでしまって……最近、ピアスに直してもらいました」
そう言って、セナは髪をかき上げた。
耳元で、淡く光を反射する水色の宝石。
アクアマリン。

