集中して本を読んでいたが、どれくらい時間が経ったのだろうか。
ふと視線を落とすと、いつの間にか飲み物が置かれている。
あ、置いてくれてたんだ。
ちょうど喉も渇いていたし、ありがたい。
「いただきます」
「あ、それは――」
殿下が何か言いかけたが、蝋燭の淡い灯りでよく見えないまま、私は口にしてしまった。
甘い葡萄の香りに、ほのかな酸味。
イチゴのような後味もあって、とても美味しい。
……気づけば、全部飲み干していた。
そして私は、この選択を激しく後悔することになる。
体が、ぽかぽかと熱い。
視界が、ぐわんぐわんと揺れる。
(……あれ?)
目の前を見ると、殿下が心配そうな顔でこちらを見ている。
いや、それ以前に――言いたいことが、ずっと胸に溜まっていた気がする。
なんだか、今なら何でも言えそうだ。
勢いに任せて、言ってしまおう。
「ティアナ嬢、大丈夫かい?
それ、私の赤ワインだよ」
「だったら……なんですかぁぁ?」
「あらら」
足元がおぼつかないまま、のらりくらりと立ち上がり、殿下の方へ歩く。
ふと視線を落とすと、いつの間にか飲み物が置かれている。
あ、置いてくれてたんだ。
ちょうど喉も渇いていたし、ありがたい。
「いただきます」
「あ、それは――」
殿下が何か言いかけたが、蝋燭の淡い灯りでよく見えないまま、私は口にしてしまった。
甘い葡萄の香りに、ほのかな酸味。
イチゴのような後味もあって、とても美味しい。
……気づけば、全部飲み干していた。
そして私は、この選択を激しく後悔することになる。
体が、ぽかぽかと熱い。
視界が、ぐわんぐわんと揺れる。
(……あれ?)
目の前を見ると、殿下が心配そうな顔でこちらを見ている。
いや、それ以前に――言いたいことが、ずっと胸に溜まっていた気がする。
なんだか、今なら何でも言えそうだ。
勢いに任せて、言ってしまおう。
「ティアナ嬢、大丈夫かい?
それ、私の赤ワインだよ」
「だったら……なんですかぁぁ?」
「あらら」
足元がおぼつかないまま、のらりくらりと立ち上がり、殿下の方へ歩く。

