「いただきます」
ディラン殿下は、綺麗な所作でカモのハニーローストのサンドイッチを口に運ぶ。
その優雅さに、思わず目を奪われる。
「うん、とても美味しいね。これを君が作ったの?」
「はい、レオって呼んでください」
「レオは料理人なのかい?」
「はい、お嬢さんの専属料理人です」
レオの緩い喋り方は本当は正さなくてはいけないが、ディラン殿下は気にしていない様子。
――まあ、これでいいか。
「それは羨ましいな。レオのフルコースが食べてみたいね」
「機会があれば!」
「サラッと私の料理人を勧誘しないでもらっていいですかね」
「すまない、そんなつもりではないのだが」
殿下は愉快そうに笑う。
その笑顔に、つい少し警戒心がゆるむ。
「ところで、こちらには何をしにいらしたのですか?」
さっき聞きそびれたことを、改めて尋ねる。
「そうそう、こちらには仕事の関係でね。
ついでに、数カ月前のパーティーの“主犯格”から話を聞こうと思ってね」
ディラン殿下の言葉に、空気が少し引き締まる。
そう、あの暗殺未遂事件――
デホラ男爵とニーナ嬢は罪に問われ、財産を取り上げられ、今は辺境の地で過ごしているという話を思い出す。
ディラン殿下は、綺麗な所作でカモのハニーローストのサンドイッチを口に運ぶ。
その優雅さに、思わず目を奪われる。
「うん、とても美味しいね。これを君が作ったの?」
「はい、レオって呼んでください」
「レオは料理人なのかい?」
「はい、お嬢さんの専属料理人です」
レオの緩い喋り方は本当は正さなくてはいけないが、ディラン殿下は気にしていない様子。
――まあ、これでいいか。
「それは羨ましいな。レオのフルコースが食べてみたいね」
「機会があれば!」
「サラッと私の料理人を勧誘しないでもらっていいですかね」
「すまない、そんなつもりではないのだが」
殿下は愉快そうに笑う。
その笑顔に、つい少し警戒心がゆるむ。
「ところで、こちらには何をしにいらしたのですか?」
さっき聞きそびれたことを、改めて尋ねる。
「そうそう、こちらには仕事の関係でね。
ついでに、数カ月前のパーティーの“主犯格”から話を聞こうと思ってね」
ディラン殿下の言葉に、空気が少し引き締まる。
そう、あの暗殺未遂事件――
デホラ男爵とニーナ嬢は罪に問われ、財産を取り上げられ、今は辺境の地で過ごしているという話を思い出す。

