すべてが終わったあと。
人の気配もまばらになった庭で、
トワは私の前に立ち、ぺこりと頭を下げた。
「あの……ありがとうございました」
「いえ」
ユウリが、いつもの穏やかな微笑みを向ける。
私はしゃがみ込み、トワと目線を合わせた。
「トワ。あなたは、私の弟よ」
小さな肩が、ぴくりと揺れる。
「理不尽なことを、我慢しなくていい。
やってもいないことを、受け入れなくてもいいの」
彼の手を、そっと包む。
「そんな時は、ちゃんと私があなたを守る」
まっすぐに、想いを伝える。
「だって――あなたは、私の弟でしょう?」
トワは目を丸くした。
まるで、その言葉の意味を初めて聞いたかのように。
しばらくして、少し戸惑ったように――
それでも、ほんのわずかに口元を緩める。
「……お姉様」
小さな声だった。
けれど確かに、
彼が初めて“家族を選んだ”瞬間だった。
人の気配もまばらになった庭で、
トワは私の前に立ち、ぺこりと頭を下げた。
「あの……ありがとうございました」
「いえ」
ユウリが、いつもの穏やかな微笑みを向ける。
私はしゃがみ込み、トワと目線を合わせた。
「トワ。あなたは、私の弟よ」
小さな肩が、ぴくりと揺れる。
「理不尽なことを、我慢しなくていい。
やってもいないことを、受け入れなくてもいいの」
彼の手を、そっと包む。
「そんな時は、ちゃんと私があなたを守る」
まっすぐに、想いを伝える。
「だって――あなたは、私の弟でしょう?」
トワは目を丸くした。
まるで、その言葉の意味を初めて聞いたかのように。
しばらくして、少し戸惑ったように――
それでも、ほんのわずかに口元を緩める。
「……お姉様」
小さな声だった。
けれど確かに、
彼が初めて“家族を選んだ”瞬間だった。

