扉の外へ出ると――
そこには、みんながいた。
廊下の壁に寄りかかる者。
腕を組んで立つ者。
気まずそうに視線を逸らしながらも、こちらを気にしていた者。
「……全員、聞いてたの?」
私がそう言うと、
「おあいこですよ、お嬢様」
ユウリが笑う。確かにこの前は私が盗み聞きしてたもんな。
「まあ、だいたいな」
レオが肩をすくめる。
「壁が薄いんだよね、この屋敷」
とテオが軽く笑い、
「お嬢様……」
アリスはほっとしたように、そっと胸に手を当てた。
「よかったわね。
ちゃんと、認めてもらえたみたいで」
ルイが笑う。
「お嬢様 共にいきましょう」
セナの真っ直ぐな視線。
レイさんは何も言わず、けれど安心したように視線を伏せる。
私は、胸の奥が温かくなるのを感じた。
「……待たせてごめん」
そう言うと、
「謝ることじゃないわよ」
ルイが即座に言う。
「お嬢様が前に進む、大事な時間だったんだから」
ディランが、私の隣に立つ。
にやりと笑いながら言った。
「アドルフ伯爵に婚約を認めてもらったから、結婚も秒読みだね」
「そんなわけありません!」(ユウリ)
「ふざけるな!」(セナ)
「ちょっと、やっていい?」(テオ)
私は思わず笑ってしまった。
「みんな、一度に言わなくても……
さて。冗談はさておき」
ディランは肩をすくめ、軽く笑う。
「釣れないなー」
ほんの少し心が和む。
周囲の仲間たちも、にこやかに見守っている。
この先は過酷でもみんながいればどうにかなるはず。
「行こう」
力強く一歩を踏み出した。
第二部 完
そこには、みんながいた。
廊下の壁に寄りかかる者。
腕を組んで立つ者。
気まずそうに視線を逸らしながらも、こちらを気にしていた者。
「……全員、聞いてたの?」
私がそう言うと、
「おあいこですよ、お嬢様」
ユウリが笑う。確かにこの前は私が盗み聞きしてたもんな。
「まあ、だいたいな」
レオが肩をすくめる。
「壁が薄いんだよね、この屋敷」
とテオが軽く笑い、
「お嬢様……」
アリスはほっとしたように、そっと胸に手を当てた。
「よかったわね。
ちゃんと、認めてもらえたみたいで」
ルイが笑う。
「お嬢様 共にいきましょう」
セナの真っ直ぐな視線。
レイさんは何も言わず、けれど安心したように視線を伏せる。
私は、胸の奥が温かくなるのを感じた。
「……待たせてごめん」
そう言うと、
「謝ることじゃないわよ」
ルイが即座に言う。
「お嬢様が前に進む、大事な時間だったんだから」
ディランが、私の隣に立つ。
にやりと笑いながら言った。
「アドルフ伯爵に婚約を認めてもらったから、結婚も秒読みだね」
「そんなわけありません!」(ユウリ)
「ふざけるな!」(セナ)
「ちょっと、やっていい?」(テオ)
私は思わず笑ってしまった。
「みんな、一度に言わなくても……
さて。冗談はさておき」
ディランは肩をすくめ、軽く笑う。
「釣れないなー」
ほんの少し心が和む。
周囲の仲間たちも、にこやかに見守っている。
この先は過酷でもみんながいればどうにかなるはず。
「行こう」
力強く一歩を踏み出した。
第二部 完

