――いつもの背中を、見つけた。
「ユウリ。」
呼び止めると、ユウリは振り返り、慌てた私の様子に目を丸くする。
「どうされました?」
「ナタリーさんに、もう一度会いたいの。」
「……それは、どういうことですか?」
私は息を整えながら言った。
「ナタリーさんは、ボケてなんかいなかった。
知らないふりをしていただけよ。」
そのまま、施設で起きた出来事を、ひとつ残らずユウリに話す。
「後ろの2人は誰?」と聞かれたこと。
数の合わない視線。
そして、あの違和感。
話を聞くうちに、ユウリの表情が変わった。
彼もまた、何かに気づいたように息を呑む。
「……私としたことが……」
私は頷き、そっと掌を開く。
「それで、これ。ナタリーさんから託された花の種。
ラナンキュラスっていうんだって。オレンジの花を咲かせるの。」
小さな種が、静かに光を受ける。
「花言葉は――『秘密』。」
言葉にした瞬間、確信が胸に落ちた。
「ナタリーさんは、何かを知ってる。
それも、かなり重要なことを。」
ユウリは一瞬考え込み、すぐに決意したように頷いた。
「……わかりました。
すぐに施設に連絡します。」
その声は迷いがなかった。
「ユウリ。」
呼び止めると、ユウリは振り返り、慌てた私の様子に目を丸くする。
「どうされました?」
「ナタリーさんに、もう一度会いたいの。」
「……それは、どういうことですか?」
私は息を整えながら言った。
「ナタリーさんは、ボケてなんかいなかった。
知らないふりをしていただけよ。」
そのまま、施設で起きた出来事を、ひとつ残らずユウリに話す。
「後ろの2人は誰?」と聞かれたこと。
数の合わない視線。
そして、あの違和感。
話を聞くうちに、ユウリの表情が変わった。
彼もまた、何かに気づいたように息を呑む。
「……私としたことが……」
私は頷き、そっと掌を開く。
「それで、これ。ナタリーさんから託された花の種。
ラナンキュラスっていうんだって。オレンジの花を咲かせるの。」
小さな種が、静かに光を受ける。
「花言葉は――『秘密』。」
言葉にした瞬間、確信が胸に落ちた。
「ナタリーさんは、何かを知ってる。
それも、かなり重要なことを。」
ユウリは一瞬考え込み、すぐに決意したように頷いた。
「……わかりました。
すぐに施設に連絡します。」
その声は迷いがなかった。

