「テオ……」
その名前を呼んだだけで、胸の奥に溜めていたものが溢れそうになる。
「私は……」
「言わなくていいよ」
やさしく遮る声。
それなのに、強い。
「だから、お嬢さまの行くところに俺も連れてって。
一緒に、背負わせて」
その言葉に、喉が詰まる。
「……私ね、テオが大切だよ。
テオには、陽の光が当たる穏やかな場所で、笑ってほしいって言ったでしょ?
それは、嘘じゃないよ」
震える声で続ける。
「でも……私、ずるいの。
これからテオを連れて行こうとしてる場所は、その逆。
暗くて……どうしようもない道かもしれない」
胸に手を当てる。
自分の鼓動が、こんなにも不安定だなんて。
「…テオが、私を想ってくれてるのを分かってて、
それに……漬け込もうとしてる」
言い切った瞬間、視界が滲んだ。
「お嬢さま」
テオの声は、静かで、揺れていなかった。
「俺ね。
お嬢さまがいない陽の光を歩いたって、
それは俺にとって……地獄と同じ」
そっと、両手を取られる。
「だったら、暗くてどうしようもない場所でもいい。
お嬢さまが、そこにいてくれるなら」
真っ直ぐな瞳。
迷いのない、覚悟の色。
「それは俺にとって、幸せなことだよ」
そのまま、目を逸らさずに続ける。
「だから――」
ぎゅっと、手に力がこもる。
「俺も一緒にいく。
お嬢さまと一緒に、陽の光が当たる穏やかで明るい未来を歩くために」
朝の光の中で、
テオが柔らかく微笑んだ。
その名前を呼んだだけで、胸の奥に溜めていたものが溢れそうになる。
「私は……」
「言わなくていいよ」
やさしく遮る声。
それなのに、強い。
「だから、お嬢さまの行くところに俺も連れてって。
一緒に、背負わせて」
その言葉に、喉が詰まる。
「……私ね、テオが大切だよ。
テオには、陽の光が当たる穏やかな場所で、笑ってほしいって言ったでしょ?
それは、嘘じゃないよ」
震える声で続ける。
「でも……私、ずるいの。
これからテオを連れて行こうとしてる場所は、その逆。
暗くて……どうしようもない道かもしれない」
胸に手を当てる。
自分の鼓動が、こんなにも不安定だなんて。
「…テオが、私を想ってくれてるのを分かってて、
それに……漬け込もうとしてる」
言い切った瞬間、視界が滲んだ。
「お嬢さま」
テオの声は、静かで、揺れていなかった。
「俺ね。
お嬢さまがいない陽の光を歩いたって、
それは俺にとって……地獄と同じ」
そっと、両手を取られる。
「だったら、暗くてどうしようもない場所でもいい。
お嬢さまが、そこにいてくれるなら」
真っ直ぐな瞳。
迷いのない、覚悟の色。
「それは俺にとって、幸せなことだよ」
そのまま、目を逸らさずに続ける。
「だから――」
ぎゅっと、手に力がこもる。
「俺も一緒にいく。
お嬢さまと一緒に、陽の光が当たる穏やかで明るい未来を歩くために」
朝の光の中で、
テオが柔らかく微笑んだ。

