テオの言葉に胸が締めつけられた、そのとき。
ふと、耳元で揺れるタンザナイトが光を返す。
――セナ。
脳裏に、彼の声や笑顔がよぎる。
その一瞬の迷いを、テオは見逃さなかった。
触れていた指が、ほんのわずかに止まる。
「……今、セナ副団長のこと考えた?」
責める響きはない。
ただ、静かで、優しい問い。
答えられずにいると、テオは小さく息を吐いた。
「そっか」
それでも、離れない。
むしろ、そっと額を私の額に預ける。
「いいよ」
微笑みは穏やかなのに、胸の奥を締めつける。
「お嬢さまが誰かを大切に思ってるの、
ちゃんと分かってる」
指先が、タンザナイトをなぞる。
「それが俺じゃなくても」
その言葉に、胸が痛んだ。
「……でもね」
テオの声が、少しだけ低くなる。
「考えちゃうんだ。
この宝石を見て、
誰のことを思い浮かべてるのかとか」
苦笑まじりに、でも視線は逸らさない。
「今この瞬間、
お嬢さまの心にいるのは……誰なんだろう、って」
テオの親指が、私の手の甲をそっと撫でる。
「ただ……」
囁く声は、切なくて甘い。
「俺のことも、
少しは揺らしてくれてるなら……
それで、十分だから」
タンザナイトが、2人の間で静かに揺れた。
ふと、耳元で揺れるタンザナイトが光を返す。
――セナ。
脳裏に、彼の声や笑顔がよぎる。
その一瞬の迷いを、テオは見逃さなかった。
触れていた指が、ほんのわずかに止まる。
「……今、セナ副団長のこと考えた?」
責める響きはない。
ただ、静かで、優しい問い。
答えられずにいると、テオは小さく息を吐いた。
「そっか」
それでも、離れない。
むしろ、そっと額を私の額に預ける。
「いいよ」
微笑みは穏やかなのに、胸の奥を締めつける。
「お嬢さまが誰かを大切に思ってるの、
ちゃんと分かってる」
指先が、タンザナイトをなぞる。
「それが俺じゃなくても」
その言葉に、胸が痛んだ。
「……でもね」
テオの声が、少しだけ低くなる。
「考えちゃうんだ。
この宝石を見て、
誰のことを思い浮かべてるのかとか」
苦笑まじりに、でも視線は逸らさない。
「今この瞬間、
お嬢さまの心にいるのは……誰なんだろう、って」
テオの親指が、私の手の甲をそっと撫でる。
「ただ……」
囁く声は、切なくて甘い。
「俺のことも、
少しは揺らしてくれてるなら……
それで、十分だから」
タンザナイトが、2人の間で静かに揺れた。

