ーーザザザザ!
「いってえ! はあはあはあ」
巨体の攻撃を喰らって地面に転がった月は、肩を大きく上下させて息を切らしている。
「月!」
ヤツが月に迫り、永久さんがひと足先に月の元へ着いて、月の腕を肩に回した。
「動けるか?」
左足を引きずっている月。
もしかして、折れたか。
少し離れたところへ月を非難させ、また囮として巨体の前に出る永久さん。
ヤツの攻撃を交わしながら走り続ける。
「うっ…!」
永久さんは木の根に足が取られたのか、つまずいた後、頭から一回転した。
月だけじゃない、永久さんも限界に近い。
サキさん、まだなのか。
早く、合図を。
ーーフィーー!
草笛だ、ナイスタイミング。
剣を両手で握り、目一杯ジャンプして巨体の背後を取る。
後ろ首に全力で剣を突き刺した。
ーーグサっ!
ヤツの体に、初めてヒビが入る。
ーーうぎゃああああ。
急所まで刺さっていなかったのか、巨体が暴れ出した。
まずい。
もっと深く刺さなきゃだった。
でもどうやって……このままだと深いところまで刺せない。
一度抜くか?
でも……私ひとりでどうする…?
ーーふわっ。
すると、背中に温もりを感じる。
後ろから手が伸びてきて、低く落ち着いた声がした。
「糸、集中しろ」
私を包むように一緒に剣を握ってくれた永久さん。
後ろから抱きしめられているような形だが、こんなにも心強いことはない。
「はい」
剣を握り直して、深呼吸をする。
ーースーッ。
「糸ちゃん! さっきの中型は倒したよ。こいつの足をトシと押さえるから」
ココちゃんの声が巨体の足元から聞こえる。
「一回抜いて、もう一回全力で刺せ!」
トシの声も聞こえた。
ふたりが応援に来てくれたのか。
私は本当に恵まれているな。
「私も手伝うわ! 天城糸! ちゃんと仕留めなさいよ!」
サキさんまで……。
ココちゃんとトシ、サキさんが合流して、巨体の動きを止める。
「糸、一旦抜いて、せーので刺すぞ」
剣を一気に抜く。
ーーギャアアアア。
喚き暴れる巨体の上で、剣を持ち直す。
「「せーの!」」
ーーグササササ!
さっきよりも深く深く、永久さんとともに剣を巨体に埋める。
ーーうぎゃぎゃあああああああ!
悲鳴と共に巨体がハラハラとススになって消えていった。
制圧完了。
「いってえ! はあはあはあ」
巨体の攻撃を喰らって地面に転がった月は、肩を大きく上下させて息を切らしている。
「月!」
ヤツが月に迫り、永久さんがひと足先に月の元へ着いて、月の腕を肩に回した。
「動けるか?」
左足を引きずっている月。
もしかして、折れたか。
少し離れたところへ月を非難させ、また囮として巨体の前に出る永久さん。
ヤツの攻撃を交わしながら走り続ける。
「うっ…!」
永久さんは木の根に足が取られたのか、つまずいた後、頭から一回転した。
月だけじゃない、永久さんも限界に近い。
サキさん、まだなのか。
早く、合図を。
ーーフィーー!
草笛だ、ナイスタイミング。
剣を両手で握り、目一杯ジャンプして巨体の背後を取る。
後ろ首に全力で剣を突き刺した。
ーーグサっ!
ヤツの体に、初めてヒビが入る。
ーーうぎゃああああ。
急所まで刺さっていなかったのか、巨体が暴れ出した。
まずい。
もっと深く刺さなきゃだった。
でもどうやって……このままだと深いところまで刺せない。
一度抜くか?
でも……私ひとりでどうする…?
ーーふわっ。
すると、背中に温もりを感じる。
後ろから手が伸びてきて、低く落ち着いた声がした。
「糸、集中しろ」
私を包むように一緒に剣を握ってくれた永久さん。
後ろから抱きしめられているような形だが、こんなにも心強いことはない。
「はい」
剣を握り直して、深呼吸をする。
ーースーッ。
「糸ちゃん! さっきの中型は倒したよ。こいつの足をトシと押さえるから」
ココちゃんの声が巨体の足元から聞こえる。
「一回抜いて、もう一回全力で刺せ!」
トシの声も聞こえた。
ふたりが応援に来てくれたのか。
私は本当に恵まれているな。
「私も手伝うわ! 天城糸! ちゃんと仕留めなさいよ!」
サキさんまで……。
ココちゃんとトシ、サキさんが合流して、巨体の動きを止める。
「糸、一旦抜いて、せーので刺すぞ」
剣を一気に抜く。
ーーギャアアアア。
喚き暴れる巨体の上で、剣を持ち直す。
「「せーの!」」
ーーグササササ!
さっきよりも深く深く、永久さんとともに剣を巨体に埋める。
ーーうぎゃぎゃあああああああ!
悲鳴と共に巨体がハラハラとススになって消えていった。
制圧完了。


