隠していた想いを伝える時




 自分の立ち位置はわかっているつもりだ。

 地味で冴えない私は、陽の雰囲気を持つ人とは決して交われない。

 一歩下がって大人しくしているのが、一番上手に生きていく手段なのだ。


 付き合う人間は、選ばなければいけない。

 そうやって、ずっと生きてきた。


 決して多くを望んではいけない。

 そうやっていつも諦めてきた。

 諦めることで、自分を守ってきたんだ。


 だから今日も私は、自分の気持ちを偽って生きていく、つもりだった……。