ハロー

両親に振り向いてもらいたい一心で、未来は勉強も運動も頑張ろうと努力した。しかし、両親の目はどれだけ努力しようと向くことはない。両親が大切にしているのは、「努力した過程」ではなく「結果」のみのためである。

未来が俯いて固まっていると、キッチンのシンクに食器を運びにきた兄に「邪魔だ」と冷たく言われる。未来は泣くのを堪えながらキッチンから出た。



身支度を済ませた後、未来は重い足取りでランドセルを背負う。

「行ってきます」

未来の言葉に「行ってらっしゃい」と返してくれる人はいない。虚しさだけがただ胸に広がる。