孤独と仲間

今回の流れは、4時54分の大阪行き新幹線に乗り、9時に豪華客船に乗る。

豪華客船には、各地から集まった軍需企業幹部がいて、極秘兵器の仕様を極秘会談している。

会話の断片、USB、暗号メモとかを奪えればいいんだけど…。

私はただ任務を任されているだけだからなぜこんなことをするのかはわからない。

ただただ任務をこなすだけ。

寮に行くと寮生のスパイが通る。

でも遠目で見て早足で逃げられる。

…私は昔っから「暴力AI」と呼ばれている。

まぁ、理由は訓練の時。

私がこの会社に入りたてで初めて訓練を受けたとき、5歳ぐらい年上の女の子と、軽く手合わせをしてもらった。

そこで私は才能が元々あったのか、パンチをしたときに相手の子を吹き飛ばしてしまい...。

その頃から「暴力AI」と呼ばれて距離を置かれてしまっている。

私には得も損もないけど。

私は私用の部屋に入り、紙袋に入っていたものを全てだした。

漆黒のキラキラとラメが入ったドレスに同じ色のハイヒール、サイズの大きいコート。

銃の弾に、オペレーションライド専用のスマホに財布、小さいピンクのバックに無線機セットだ。

…本当に最低限だ。

私はドレスに手を通し、コートを羽織る。

玄関にある鏡の前に立ち、髪の乱れを整える。

足首まであるロングドレス。腰元が開いていてお腹は丸見え。体のラインが見えすぎているんだけど。

……これ、胸元開きすぎな気がする。

後ろのファスナーを閉めながらそう思った。

だってガッツリ開いてて高校1年生が着るものじゃない。

本部長、多分その辺にあったドレス選んだな。

適当でしょ。

私は入っていた物を小さいバックに詰めて、元から準備していたキャリーケースとバックを持ち、寮を出た。