孤独と仲間

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私は会社の事務所に着くと私専用のカードをかざして、エレベーターで一気に30階までのぼった。

本部は30階で、他は練習場や寮だ。

コンコンッ、と本部のドアをノックする。

「どーぞ。」

軽いノリで返事をする本部長。

「失礼します。」

私は黒いパーカーのフードを被り直し、本部のドアを開ける。

中に入り、ドアの前で片足をつきひざまづく。

「REDです。豪華客船の情報収集、オペレーションライドに、明日あたります。」

下を向きながら淡々と言う。

本部員はこちらを見ずに作業を続ける。

まぁ、いつも通りなんだけど。

本部長は「ああ、それねー。」と、思い出したように奥の書類室に入って行き、紙袋と茶色い封筒を持ってきた。

私は顔を上げ、立ち上がる。

「えーっと、書類はこれ。詳細が載ってるから見てね。この紙袋には必要な物は入ってるから。弾も入ってる。本体はあるっしょ?」

私はうん、と頷く。

すると、本部長は気まずそうな顔をして言った。

「で、そこには何人か前に送ったんだけどー、まだ帰ってきてなくて。REDは最終手段だったんだけど...見事に最終手段まで行ってしまったって訳で。……期待してる。」

「了解です。失礼しました。」

深く礼をして本部室を出る。

「……期待してる。」か...。