孤独と仲間

……病原体か。 

新たな情報だ。やった。

「えぇっ!?び、病原体っ!そうなんですかぁ!」

目を見開き驚いたように反応。

「うん、教えられるのはここまでかな。」

「ありがとうございますっ!ではっ、失礼しまーす!」

「あぁ。また会えたらいいよ。」

「そうですねっ!」

そこからも、ぶりっ子作戦で情報を引き出していき難なく収集できた。

☆*☆*☆*

「お嬢さん綺麗だね。」

パッと振り返る。そこには若い男性が立っていた。

世間ではイケメンというんだろうけど、気配を消すのが上手い。

この人の気配が近づいてきてたのはわかっていたけれど絶対消しながら来てた。

「これ、飲む?」

そう言って差し出されたのは...赤ワイン?

「…すみませぇん。お酒、苦手なんですよぉ。」

絶対何か入っている。
睡眠薬、麻酔薬、それとも毒か。

「そうなんだ。でもこの機会に克服したらどう?パーティーではお酒を飲めた方がいいからね。」

粘り強い。めんどくさいな。

「そ、そうですねぇ。では少しだけならぁいけるかなぁ。」

ワインを受け取り、口をつけてちょびっと飲んだ風にする。

実際は飲んでないけど。

「…飲んでないでしょ。」

男性は私の方を呆れた目で見る。

「いやぁ、ちょっと怖くてぇ。」

…飲まないといけないか。

一口分を口に含み、時間をかけて飲み込む。

これ、麻酔薬か。しかもかなり強い。

意識なくしてなにしようとしたんだろう。

「…ごめんなさい。やっぱりお酒苦手ぇ。」

苦い顔をしながら、ワインを返す。