そして、柊くんとの同居生活が始まって一週間。
私はというと――驚くほど健康的になっていた。
朝練する柊くんに合わせて、自然と同じ時間に起きるようになって、
眠気よりも “彼が近くにいる” という事実の方が強くて、目が覚める。
「みてていい?」
「いいよ。」
ストレッチする柊くんの動きは、相変わらずしなやかで美しい。
見惚れていたら、ふいに振り返られた。
「一華さんもやる?」
「え?」
「ストレッチぐらいならできるよ。
一緒にやろう。」
「う、うん。」
床に座ると、背中にそっと手が触れた。
「少し押すよ。」
「いててて!! むり! むり!!」
「すごい……びっくりするほど硬い。」
真顔で言われて、思わず笑ってしまう。
「じゃあ、呼吸法からやろうか。」
「呼吸法?」
「うん。鼻からゆっくり息を吸って……
少し止めて……
口からゆっくり吐く。
身体に血が巡るのをイメージしながら。」
隣から聞こえる声が柔らかくて、
その声だけで身体がほぐれていく気がした。
「はい、いいよ。
次、これ手ぬぐい持って。
背中を伸ばすように、横に。」
私は柊くんのお手本を見ながら、ぎこちなく真似する。
「こ、こう?」
「ちょっと身体が前に来すぎ。
少し触るよ?」
「え、う、うん。」
お腹と背中にそっと手が添えられる。
軽く触れただけなのに、心臓が跳ねる。
「この状態で横に。」
「うー……の、伸びてる!!」
「うん、その感じ。」
近い。
声も、手も、呼吸も。
全部が近い。
私はというと――驚くほど健康的になっていた。
朝練する柊くんに合わせて、自然と同じ時間に起きるようになって、
眠気よりも “彼が近くにいる” という事実の方が強くて、目が覚める。
「みてていい?」
「いいよ。」
ストレッチする柊くんの動きは、相変わらずしなやかで美しい。
見惚れていたら、ふいに振り返られた。
「一華さんもやる?」
「え?」
「ストレッチぐらいならできるよ。
一緒にやろう。」
「う、うん。」
床に座ると、背中にそっと手が触れた。
「少し押すよ。」
「いててて!! むり! むり!!」
「すごい……びっくりするほど硬い。」
真顔で言われて、思わず笑ってしまう。
「じゃあ、呼吸法からやろうか。」
「呼吸法?」
「うん。鼻からゆっくり息を吸って……
少し止めて……
口からゆっくり吐く。
身体に血が巡るのをイメージしながら。」
隣から聞こえる声が柔らかくて、
その声だけで身体がほぐれていく気がした。
「はい、いいよ。
次、これ手ぬぐい持って。
背中を伸ばすように、横に。」
私は柊くんのお手本を見ながら、ぎこちなく真似する。
「こ、こう?」
「ちょっと身体が前に来すぎ。
少し触るよ?」
「え、う、うん。」
お腹と背中にそっと手が添えられる。
軽く触れただけなのに、心臓が跳ねる。
「この状態で横に。」
「うー……の、伸びてる!!」
「うん、その感じ。」
近い。
声も、手も、呼吸も。
全部が近い。

