彼は魅惑のバレリーノ

当日。

髪型よし、服よし。
スケッチブックは……今日はがまん。よし。

行こう。

近くのコンビニに来てくれるって言ってたから、少し早めに到着。
ついでに飲み物でも買おうかな。

柊くんって、何飲むんだろう。
なんか身体に気を遣ってそうだし、カフェイン控えてるとか、甘いの苦手とか……あるのかな。
わからないから、いくつか種類を買っておこう。

そんなことを考えながら、ずっしり重くなった袋を提げて外に出た瞬間。

視界に、停まっている車が入る。

――あ、柊くんだ。

胸の奥がきゅっと熱くなる。
さっきまで落ち着いていたはずなのに、急に心臓が忙しく動き出す。