彼は魅惑のバレリーノ

「大丈夫だよ。むしろ新しくていい。」

「そうかな…。
ねぇ、他の団員の人たちにも聞いてみた方がいい?」

「まあ、聞いてもいいと思うけど。」

柊くんは画面を見たまま、迷いなく言い切る。

「でも俺はこれ。絶対。」

そう言った瞬間、ふわっと肩に頭が乗る。
くすぐったくて、思わず息が止まる。

「うーん…服のデザインもっと寄せるかな。
あとポーズパターンも。」

「仕事モードの一華さん、かっこいい。好き。」

「…なんか甘々だね。」

「そうだよ。覚悟してね。」

軽く笑う声が近くて、胸が少し熱くなる。

「まあ、仕事モードといえば…すごかったなー。
あの天音さんと柊くんの踊り。」

「そう?」

「うん、かっこよすぎ。」

「それはどうも。」

「天音さんもすごい綺麗だった。」

「ふーん。」

少しだけ考えるように目を細めてから、彼が言う。

「ねぇ、一華さん。このあとちょっと体験レッスンしてみない?」

「へ?」