彼は魅惑のバレリーノ

お風呂から出てきた柊くんが、
温かいハーブミルクを差し出してくれた。

透明なポットに茶葉と温めたミルク。
ふわっと優しい香りが広がる。

「これノンカフェインだから、夜飲んでも大丈夫だよ。」

「ありがとう。」

一口飲むと、緊張がほどけていくような味がした。

すると柊くんが、思い出したように口を開く。

「ところでさ、パンフレットのデザインとか考えてもらうのに、
今回の公演の内容を伝えた方がいいと思って。」

「そう! 私も思った。」

「だから、話すより見てもらった方が一華さんには良いと思って。
空いてる日ある?」

「早い方がいいよね。
明日でも、午後半休とればいけるよ。」

「ほんと?
じゃあ仕事終わったら、ここに来れる?
いま住所送る。」

スマホが震え、メッセージが届く。