呪われた聖女は運命を覆したい

黒魔法を使う呪われた聖女。
誰にも愛されなかった私を救ってくれたのはアラン様だけだった。
信じていたの。
それを信じるしかなかったの。
けれど、そこに愛はなかった。
もっと早く気がついていたら、なにか変わっていたのかな?
でももう、どうでもいい——。
そう堕ちていった私の運命を覆したのは、一生手にしないと思っていた神の遺物(アーティファクト)だった。
この力があれば、望んだものが手に入るかもしれない。
私は今、手を伸ばさなければ。
『貴女様のお望みは?』
「運命を変えたいの…!お願い。私を過去に戻して!」
『主様のお望みとあらば』
時に逆らい過去に戻ったこと、後悔はしないわ。
この国のためにアラン様の悪事を暴き、自分のためにサニアに復讐をする。
必ず親友のマリアを救ってみせる。
それだけだったはずなのに?
この運命は聞いてない!!
「俺の婚約者にならないか?」
暴君で人の心を持たない呪われた王子、セア・フローレンス・イリュシア様。
私も最初は切り倒されてしまいそうだった。
そんなお方の婚約者に?
「お、お断りします…!!」
復讐だけじゃない、溺愛混じりのこの物語は大波乱の予感がした。