伸びをしてからキッチンへ向かう遥眞を

見送ると

すぐに前から大きな手に引っ張られて

陵の身体の中に収まる

「あー、癒やされるわ

でぇれぇ仕事頑張ったけぇ

これのためじゃあ」

息を吐く。声の振動もよく感じる

「陵おかえり」

「やっと言うたが

ただいま

…なんじゃ、帰って来てから人の方

じぃ~と見て

なんか付いとるん?」

「いやぁ、魅入ってただけ」

不思議そうな顔をする陵の耳元で

「色気あるなぁって魅入ってしまったの

それだけ」

と小さい声で伝える

また長く息を吐く音が聞こえる

ギュッと抱きしめられる

「今から飯言うんに何誘っとんじゃ、お前

…あ~我慢せないけんわ

たいぎぃのぉ」

目が合うとキスが落ちた

ポンポンと頭を触られる 

笑顔も色っぽい

「あんたら手伝えや

働かざる者食うべからずやで

陵はこっちで野菜切ってや

ひなは食器並べてな」

「はーい」

二人で返事をして

陵の首筋にキスをする

「お仕事お疲れ様」

微笑みながら

早くしないと遥眞に急かされるよと

呟いてからキッチンへ向かう