「また明日も会えるよね?」
確かめるように尋ねると、ユーコが少しだけ首を傾げて微笑んだ。
その仕草は、肯定にもとれるし、曖昧にごまかされたみたいにも受け取れる。
「ユーコ。わたしが高橋くんと仲良くなれたのは、全部ユーコのおかげだよ。ユーコがいなかったら、わたしは何もできない」
「それは違うよ。あたしは、見えないところから紗良ちゃんの背中をほんの少し押しただけ。教科書を見せてあげたときも、連絡先を交換したときも、紗良ちゃんが勇気を出したからうまくいったんだよ。両想いになれたのも、紗良ちゃんが頑張って告白しようって、高橋くんを呼び出したからでしょ」
「全部ユーコのアドバイスがあったからできたことだよ。ユーコのがいなかったらわたし……」
「紗良ちゃんは、もうあたしがそばについていなくても大丈夫」
ユーコがわたしを穏やかな目で見つめて、ゆっくりと首を横に振る。
その言葉や仕草が、ユーコからの別れの挨拶みたいに思えて泣きそうになった。
「ユーコ……、これからも、わたしのこと応援してくれるよね?」
「もちろん。見守ってるよ」
不安な面持ちで見つめるわたしに、ユーコが明るく笑う。その声のトーンは、ユーレイのくせにやけに力強かった。
こんなにはっきりとした答えをくれるユーコが、まさかこのままいなくなったりしないよね……。



