きのうの夜に送った馴れ馴れしいメッセージが、そんなに嫌だったのかな。
きっと高橋くんは、ほんとうはもうわたしとは関わりたくないんだろう。
だけど、ケガが治るまでノートを書くというのは彼のほうから提案してきたことだから、約束を無責任に放棄できないんだと思う。
それなら、わたしのほうから断らなくちゃ。
「ありがとう。ノートのことだけど、もう代わりに書いてもらわなくても大丈夫だよ。もうすぐ包帯も外れるし、もうそんなに痛くないから。初めから高橋くんには関係ないことだったのに、迷惑かけてごめんね……」
「関係ない……?」
「うん、ほんとうにごめんね。昨日の夜も、変なメッセージ送ってごめん」
顔の強張りに気付かれないように、へらっと笑う。
その瞬間、わたしを見つめていた高橋くんの瞳の温度がぐっと下がった。
「おれのほうこそ、関係ないのにでしゃばってごめん」
高橋くんが低い声でそう言って、わたしからふいっと冷たく顔をそらす。
そうなるキッカケを作ったのは、わたし。
だけど、昨日まで人懐っこい笑顔を向けてくれていた高橋くんに冷たくされて、左胸がズキンと痛かった。



