「わたしが調子に乗って余計なひとことを送っちゃったから、高橋くんは返事ができなかったんだと思う。仲がいいわけでもない女子に、二年でも同じクラスになりたいとか言われても困るよね。わたしの気持ちがバレてることは確実だし、ノートのこともライン交換を頼んだことも、高橋くんへの下心からだって気持ち悪がられてるかも」
「どうしてそんなにネガティブなの」
「だって……。わたしと目が合ったときの高橋くんの反応見たでしょ? わたしのこと、キモいって目で見てた」
「それは考えすぎだって……」
ユーコが机にうつぶせてグズグズするわたしを慰めてくれるけど、沈んだ気持ちは上がらない。
「そんなことないよ。ここ最近いい感じかなーって思ってたのは、全部ユーコのおかげ。ユーコがベストなタイミングでわたしのことを助けてくれてたから。わたしひとりじゃ、何にもうまくいかない」
「紗良、ユーコって誰?」
深くため息を吐いたとき、頭の上から声が聞こえてきた。
ドキッとして身体を起こすと、小春が不思議そうな顔でわたしを見下ろしている。
顔を伏せていて、小春の気配に気付けなかった。どこまで聞かれていたんだろう。



