「またその話に戻るの? ユーコだって聞いてたでしょ。朝、わたしと小春が話してたこと。クラスの人気者と仲良くできるのは、クラスの中心グループにいる女の子だけ。それが暗黙のルールってやつなの。ユーコが生きてたときはそうじゃなかった?」
ユーコがいつ、どの時代を生きてたのかもわからないし。どういう経緯でユーレイになったのかもわからない。
でも、うちの中学の制服を着ているし、毛先をゆるふわに巻た髪型はアイドルみたいだし。
きっとそんなに昔の人じゃないと思うんだよね。
「暗黙のルールかぁ。でもそれって、案外思い込みだったりするんだよ」
「思い込み?」
「そう、思い込み。高橋くんだってほんとうはいろんなクラスメートと話したいって思ってるかもしれないよ。たとえば、紗良ちゃんとか」
「どうしてわたし?」
「だから、たとえばだよ」
背中の後ろに手を回したユーコが、わたしの顔を横から覗きながらにこにこと笑う。



