『片想いをしている子たちの恋を応援する』のは、どうやらただの親切心ではなくて、ユーコが成仏するための目的でもあるらしい。
「つまりユーコはさ……」
「おはよう、紗良」
ユーコに話しかけようとしたとき、今度こそ登校してきた小春に話しかけられた。
「おはよう、小春」
「ねぇ、紗良。さっき、すごいひとりごと言ってなかった?」
小春に不審な目で見られて、ドキッとする。
同時に、やっぱりユーコはユーレイで、その姿がわたしにしか見えていないんだと気付かされた。
「わたし、何も言ってないよ」
「そう? なんか、ひとりで誰もいないところに向かって話してるように見えて怖かったんだけど」
「小春の見間違いだよ」
必死で誤魔化していると、ユーコが「あたしのことは内緒ね」と言いながら、唇に人差し指をあてる。
そうして、すっと姿を消した。
「あ、また……!」
消えていくユーコを見ながら思わず声を出すと、小春が「どうしたの?」と、わたしの視線を追って後ろを向いた。
そこにはちょうど、高橋くんの腕をつかんで仲良さそうに話している前田さんの姿があって。
小春が気の毒そうに眉を下げた。
わたしが一緒にいるふたりを見てショックを受けたと勘違いしたみたい。
「つまりユーコはさ……」
「おはよう、紗良」
ユーコに話しかけようとしたとき、今度こそ登校してきた小春に話しかけられた。
「おはよう、小春」
「ねぇ、紗良。さっき、すごいひとりごと言ってなかった?」
小春に不審な目で見られて、ドキッとする。
同時に、やっぱりユーコはユーレイで、その姿がわたしにしか見えていないんだと気付かされた。
「わたし、何も言ってないよ」
「そう? なんか、ひとりで誰もいないところに向かって話してるように見えて怖かったんだけど」
「小春の見間違いだよ」
必死で誤魔化していると、ユーコが「あたしのことは内緒ね」と言いながら、唇に人差し指をあてる。
そうして、すっと姿を消した。
「あ、また……!」
消えていくユーコを見ながら思わず声を出すと、小春が「どうしたの?」と、わたしの視線を追って後ろを向いた。
そこにはちょうど、高橋くんの腕をつかんで仲良さそうに話している前田さんの姿があって。
小春が気の毒そうに眉を下げた。
わたしが一緒にいるふたりを見てショックを受けたと勘違いしたみたい。



