#さて問題です

「ほ、ホンモノだ…」


この仕事はホンモノだった。


200万円を目の前に、私は胸が高鳴った。


でもこのお金は高田さんに返さなければならない。


そう思うと気が滅入ったが、これだけでは完全返済はできない。


もう一度『次に殺される人』を選んで当てる必要がある。


私はすぐにスマホを開いて、QRコードを読み取った。


次は昨日と同じ『さて問題です。次に殺されるのは誰でしょう』というサイトに飛んだ。


「あれ?」


スクロールしてすぐ、異変に気づいた。


顔写真と住んでいる場所が昨日と変わっていたのだ。


つまり、今回殺される候補にあるのは昨日と違う人たち。


私はある人に目をつけた。


「浅葉優子…」


私と住みがとても近い。


今日は金曜日で明日は休み。


それなら明日、殺すことができそうだ。


私は迷わず『浅葉優子』を選択し『自分で殺す』ボタンを押した。


『回答を承りました』の隣に、カウントダウンが表示されていた。


(23:59)


これは『自分で殺す』ボタンを押した人が24時間以内に人を殺すために表示されたカウントダウン。


このカウントダウンが0になればアウト、それまでに殺せれれば成功という意味だ。


私はこの画面が表示された後、本当に大丈夫なのかと不安になった。


もちろん人を殺したことなんてないし、見つかれば警察に逮捕されてしまう。


どこかに安心できる文章はないのかと思い、探すことにした。


『回答を承りました』の画面で、スクロールできることに気がついた。


一番下までスクロールすると、薄い文字で『人を殺しても罪にはなりません』と書かれていた。


「なんだ、よかった」


これで明日は『浅葉優子』を殺すことができそうだ。