【完】きみは硝子のゼラニウム





……ねえ、尋くん。

私、ほんとに尋くんに出会えてよかった。

あの日、あのとき、私を見つけてくれたのが、尋くんでよかった。

ずっと真っ暗だった視界に、いきなり星が現れた。


ガーベラ、カランコエ、アイビー、チューリップ——小さな幸せをぎゅっと集めたみたいな人。



尋くん。私の全部、尋くんに預けてもいーい?それでも尋くん、許してくれる?

そう言ったら、きっと「全部預けて、飛び込んでおいで」なんて、優しく笑いながら言うんだろうな。



「ゼラニウムの花言葉なに?」



尋くんの声に、私はふっと微笑む。



「赤はね……」



私が尋くんと出会って、幸せを感じられるようになったように——。


尋くんも、ずっと幸せでありますように。


ほんの少しでいい。小さくてもいいから。


尋くんにとっての幸せが……私でありますように。





「君ありて幸福!」