【完】きみは硝子のゼラニウム





何を言われるのか、怖かった。

でも——出会ってからずっと、ずっと尋くんは私に温かさをくれていた。

言葉も、行動も、全部が偽りじゃなくて、全部が本物だって言い切れるくらい、大切にされてきたから。


だから、私はもう、少しだけ自信をもてるんだよ。


そっと私の手から四葉のクローバーを受け取り、尋くんは優しく笑った。



「知ってると思うけど、俺も好きだよ」



うれしくて、涙がぽろりとこぼれた。


肩に腕を回され、首の後ろで手を組まれて——至近距離で息が詰まる。



「キス、していい?」


「……!」


「いいよな?」


「…き、昨日聞かなかったのに…」


「かわいすぎて、止めらんなかった。ひなの思考が全部俺基準ならいいのにって、いつも思ってるくらい好きだよ、ほんとに」



恥ずかしくて、思わず両手で口元を隠す。

そんな私を見て、尋くんはくすっと笑った。