【完】きみは硝子のゼラニウム





それでも——ぎゅっと目を閉じて、もう一度。



「……好きです、尋くん……っ……」



やっと、ちゃんと届く形で言えた。


言った瞬間、全身の力が抜けそうになるくらい怖くて、でも同時に、どうしようもなく楽になった気もして——胸の奥がぐちゃぐちゃになる。


諦めたくない。こんなふうに、誰かのことを大事にしたいって、心から思えたのは初めてだったから。


逃げたくない。なかったことにしたくない。


この気持ちを、自分で否定したくない。



「……今でも、まだ……こんな私が、人を好きになっていいのかなって思うしっ……自信だって、これっぽっちもないっ……」



言葉にするたびに、自分の弱さを突きつけられているみたいで、声が震える。

でも、それでも止めない。止めたくない。ここで全部、ちゃんと伝えたい。



「でも私、もう……何も諦めたくない」



小さく息を吸って、震える指先をぎゅっと握りしめる。