【完】きみは硝子のゼラニウム





好きで、好きで仕方なくて、どうしようもなく愛しくて——この気持ちを抱えきれなくなりそうで、ただ静かに、その寝顔を見つめ続けることしかできなかった。



体育すわりをして、膝の上で腕を組みながら、じっと尋くんの寝顔を見つめる。

こんなに近くで、こんなに長い時間見ていていいのかなって思うのに、目が離せない。


たまらなくかわいい……。

起きているときはかっこいいなって思うことの方が多いのに、こうして眠っている姿を見ていると、それだけじゃなくて、もっとやわらかくて、あたたかくて、どうしようもなく愛おしい気持ちで胸がいっぱいになる。


恋すると、かっこいいだけじゃないんだ……。


こんなふうに、守りたくなるみたいな、触れたくなるみたいな、言葉にできない感情がどんどん溢れてきて、気を抜くと泣きたくなってしまう。



……全然起きないなあ。


小さく心の中でつぶやきながら、それでもどこか嬉しくて、むしろこの時間が長く続けばいいのに、なんて思ってしまう自分がいる。