【完】きみは硝子のゼラニウム





やっぱりかっこいいな、なんて思いながら、その背中をぼんやり見つめる。


……そして、同時に思ってしまう。

やっぱり私、隣に立つには子どもっぽくないかな、って。


半歩後ろを歩きながら、私はそっと自分のワンピースを見下ろした。白のワンピース。可愛いと思って選んだけど、やっぱりこうして尋くんの隣を歩いていると、なんだか急に自信がなくなってくる。


系統も、もう少し尋くんに合わせてきたほうがよかったのかな。


そんなことを考えながら、歩きながら、じっとワンピースの裾を見つめてしまう。すると、不意に声が降ってきた。



「どうした?」



びくっとして顔を上げる。尋くんが少し振り向いて、私の顔を覗き込んでいた。



「……あ、いや……今日、子どもっぽかったかなって」


「なにが?」


「……ワンピース」



なんて言われるんだろう。似合ってないとか、子どもっぽいとか、そう思われてたらどうしよう。


怖くて、私は視線を逸らしてしまった。

そのまま前を見た先に、大人っぽい雰囲気のカップルが歩いているのが目に入る。なんだかすごく大人な空気で、余計に自分が子どもっぽく思えてしまう。