【完】きみは硝子のゼラニウム


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ミーンミーンと蝉がやかましい中、この前のラベンダー畑のときとは比べ物にならないくらい緊張している。


駅で尋くんを待っている間、鏡を見て前髪がおかしくないか確認しちゃうし、今日の服装子どもっぽかったかな、なんて思ってしまうし。



無難に白のワンピースで来ちゃったけど、大丈夫かな…。


約束まで30分もあるというのに、ずっとソワソワしてて落ち着かない。


尋くんへの恋心を自覚してからこうして休日に会うのは初めてだから。いつもお店に来てくれたりはしていたけれど…それとこれとは別だし。



まだかな、まだかな。そんな気持ちが胸の中でぐるぐると回り続ける。


早く来てほしいのに、でも本当に来てしまったらどうしようって思ってしまう。


会いたいのに、会うのが怖い。そんな矛盾した気持ちに振り回されて、私はずっと落ち着かないままだった。