クスクス笑う尋くんを、精一杯の睨みで見上げると、尋くんはふっと目を細めた。 さっきまでの意地悪な笑いじゃなくて、少しだけ本気の、甘い目。 「好きすぎてごめん」 「……っ、」 そんなの、反則だよ。 息が止まりそうになる。 でも今は、ただ嬉しくて。苦しいくらい嬉しくて。 こんなふうに真っ直ぐ好きって言ってもらえることが、私の人生にあるなんて思わなかった。 眠気なんて、とっくに消えている。 代わりに胸いっぱいに広がっているのは、どうしようもないくらいの幸福感と、同じだけの、ときめきだった。