甘すぎるバレンタイン練習


「私のこと好きってこと……?」



「……ちょっと待って。若干緊張してきた。ちょい待ち」




緊張して頬を赤らめている修斗から目が離せない。

そんなことをしていると、私は致命的なミスを犯す。

「あああああ!!!」

「急に何だよ、未花」

「あまりに幸せすぎて、砂糖と塩入れ間違えたんだけど!?」

「良いんじゃね? 俺だったら好きな子から貰えたら何でも嬉しいけど」

「イケメンか!!!」

「で、ちなみに誰用のチョコだったわけ?」

「しゅ……」

「しゅ?」

ここですぐに「修斗」と言えたら、今まで困っていない。


「しゅ、集会で配る用。全校集会で配ろうかなって……」


いくら照れたからって、意味のわからないことを口走らないで欲しい。私。



「チョコの個数足りなくね?」



問題はそこじゃないだろ!

と心の中で修斗にツッコミつつ、今しか勇気を出す瞬間はないと覚悟を決める。