甘すぎるバレンタイン練習

バレンタインデーが近づく中、私は今日もキッチンに立っている。

「いや、まっず!」

いや、我ながらあまりに不味すぎる。

どれだけ練習しても全く上達しない自分がむしろ凄い。

「お、未花(みか)。チョコ作ってんの?」

「そう。いま真剣だからは話しかけないで」

「いや、冷たっ。チョコみたいに甘くあれよ」

「全然上手く言えてないわっ! 馬鹿なの!?」

この割と馬鹿な発言を繰り広げる幼馴染の修斗(しゅうと)……に、チョコを渡したくて頑張っている。

もう練習から見られているけれど。