n回目のリフレイン




 村人たちのために一人海へとお嫁に行って、また村人たちのために村に戻って……。

 結末は悲しいものだったけど、そんなところまでよく似ている。



 ……私には、絶対にできないことだ。



 ネットの掲示板にあった“タイムリープするための方法”は、どれもこれも強い意志が必要不可欠だった。


 私にはそれがなかったから。


 だから、なんだかんだと理由をつけてなにもしなかった。


 茉耶のことだってそう。


 このループを、全てあの子のせいにして……逃げていた。


 矢島くんだったら、きっと正面から向き合っただろう。



「俺が、海童女命に?」

「うん、命がけで他人を助けるとこなんてそっくり」


 矢島くんは悲しそうな顔をしてゆるゆると首を振った。


「あのときは二人と一緒に神社で避難するべきだった」

「矢島くん……」

「ちゃんと生き残って……叔父さんと一緒にこの災害について伝えていくべきだった」