「明日、というかもう今日だけど、親善試合があるでしょう? それに参加するわよね?」
「ああ。それが何かあるのかい?」
剣技などではない娯楽と言った種目なのでジェイクはあまり重要視していなかったが、シャロンの話を聞いて目をむいた。試合の最優秀選手にはカロン王女が祝福を授けると言うからだ。
「念のために聞くんだけど、王女様からの祝福って何をするんだ?」
これが故郷なら接吻しろとのヤジが飛ぶ場面だ。
「あまり無理ではないことが前提だけど、何か小さな願いを一つ聞く、かな。侍女からは口づけあたりじゃ」
「絶対、ほかの男にしちゃダメだ」
あまりにも予想通りで瞬間的にダメだと言っていた。
ジェイクがダメだと言ったところで、祝福を受ける男が美しい女性に望む小さなことなんて限られている。これが王子たちなら即求婚だろうか。ただの遊戯だと思っていたが、見合いだと考えれば当然そうなることにジェイクは歯噛みした。
これが普通の馬上試合や剣闘会ならすぐ気づいていたはずなのに。
親睦会や晩さん会でさえ、カロン姫が乗り気でない雰囲気だったことはすでに周知されている。彼女を狙っている男が最後のチャンスを逃すはずがないのだ。くそっ。
「だからね、ジェイクかロイ様に、最優秀選手になってもらいたいの」
「もちろんだ! ……って、なんでそこにロイが出てくるんだ?」
しかも名字ではなくて名前呼び!
自分だって、ライクストン様だったのに!
「あ、だって……」
理由を説明しようとするシャロンに手をあげ、ジェイクは急いでわかっていると頷く。王女の立場では王子であるロイ相手でも対等だから、名字で呼ぶ方がむしろ不自然なのだ。納得いかないこの気持ちはただのヤキモチだ。くそっ、かっこ悪い。
「ぼくが最優秀選手になっても、祝福を受けるのは主であるロイってことだよな?」
ため息を我慢しながらそう言うと、シャロンは首を振って否定した。
「いえ、そんなことはないわ」
「そうなのか⁈」
驚くジェイクにシャロンは微笑み、少なくともジェイクであれば王子に祝福を譲ることにはならないだろうと言った。
「この前も言ったけど、ライクストン様はモテるのよ」
「はっ? えっ? シャロン?」
「ああ。それが何かあるのかい?」
剣技などではない娯楽と言った種目なのでジェイクはあまり重要視していなかったが、シャロンの話を聞いて目をむいた。試合の最優秀選手にはカロン王女が祝福を授けると言うからだ。
「念のために聞くんだけど、王女様からの祝福って何をするんだ?」
これが故郷なら接吻しろとのヤジが飛ぶ場面だ。
「あまり無理ではないことが前提だけど、何か小さな願いを一つ聞く、かな。侍女からは口づけあたりじゃ」
「絶対、ほかの男にしちゃダメだ」
あまりにも予想通りで瞬間的にダメだと言っていた。
ジェイクがダメだと言ったところで、祝福を受ける男が美しい女性に望む小さなことなんて限られている。これが王子たちなら即求婚だろうか。ただの遊戯だと思っていたが、見合いだと考えれば当然そうなることにジェイクは歯噛みした。
これが普通の馬上試合や剣闘会ならすぐ気づいていたはずなのに。
親睦会や晩さん会でさえ、カロン姫が乗り気でない雰囲気だったことはすでに周知されている。彼女を狙っている男が最後のチャンスを逃すはずがないのだ。くそっ。
「だからね、ジェイクかロイ様に、最優秀選手になってもらいたいの」
「もちろんだ! ……って、なんでそこにロイが出てくるんだ?」
しかも名字ではなくて名前呼び!
自分だって、ライクストン様だったのに!
「あ、だって……」
理由を説明しようとするシャロンに手をあげ、ジェイクは急いでわかっていると頷く。王女の立場では王子であるロイ相手でも対等だから、名字で呼ぶ方がむしろ不自然なのだ。納得いかないこの気持ちはただのヤキモチだ。くそっ、かっこ悪い。
「ぼくが最優秀選手になっても、祝福を受けるのは主であるロイってことだよな?」
ため息を我慢しながらそう言うと、シャロンは首を振って否定した。
「いえ、そんなことはないわ」
「そうなのか⁈」
驚くジェイクにシャロンは微笑み、少なくともジェイクであれば王子に祝福を譲ることにはならないだろうと言った。
「この前も言ったけど、ライクストン様はモテるのよ」
「はっ? えっ? シャロン?」



