「ぼくが愚かだったから。もともと君を愛していたのに、君を失うまでそんな大切なことに気付いてもいなかったから――。ねえ、シャロン。もう一度聞く。正直な気持ちを教えてくれ。今朝言ってくれたカロンの気持ちとシャロンの気持ちは同じ?」
肩に置かれた手が震えているのが伝わってきて心を揺さぶられる。ガンガンと打ち付ける心臓の痛みに、シャロンはギュッと目をつぶった。
――私は、誠実であろうと決めたはず……。
それは自分がカロンでもシャロンでも同じだ。
「同じじゃ、ない……」
絞り出した言葉に、ハッと息を飲んだジェイクの手がそっと離れる。
「じゃあ」
「同じなんかじゃない。カロンより私のほうが、ずっとずっと好きだもの。誰よりも愛してるもの! あなたが思うよりずっとずっと、ジェイク、私はあなたを愛してるのよ!」
前の人生でも、繰り返されたこの十年でも、この愛が報われる日なんて望んでなかった。ジェイクから愛を告げられるなんて、夢にも思わなかった。
たとえすべてを忘れても、シャロンが愛する人はジェイクだけだ。他には誰もいない。
自分は本当はすでに死んでるんじゃないか、今この時も夢の中じゃないかって本当は思ってる。
「でももう嫌なの。目の前で二度もあなたを失ったのよ。あなたをこの手で看取り、埋葬までしたの。もう無理。これ以上無理。あなたを失ったら気が狂ってしまう! 私はあなたのいない世界で生きることなんて出来ない!」
だからお願い、遠くで幸せになって。
私はただ祈っているから。それでも困ったときは呼んでくれていい。いつでも助ける。
「ぼくも同じだよ。腕の中で君をみすみす死なせた。ぼくのせいで」
「違うわ。あれは私が望んで勝手にそうしただけよ。私自身のためでしかないわ。だから責任なんて感じなくていいの」
ただの自分勝手な行為だったと訴えるシャロンに、ジェイクは呆れたと言うように苦笑し、首を振った。
「責任? あのね、シャロン。そんなことのために十年も愛せると思う? この四年は君がどこにいるかも知らなかったのに? 自分勝手なのはむしろ僕だろ」
肩に置かれた手が震えているのが伝わってきて心を揺さぶられる。ガンガンと打ち付ける心臓の痛みに、シャロンはギュッと目をつぶった。
――私は、誠実であろうと決めたはず……。
それは自分がカロンでもシャロンでも同じだ。
「同じじゃ、ない……」
絞り出した言葉に、ハッと息を飲んだジェイクの手がそっと離れる。
「じゃあ」
「同じなんかじゃない。カロンより私のほうが、ずっとずっと好きだもの。誰よりも愛してるもの! あなたが思うよりずっとずっと、ジェイク、私はあなたを愛してるのよ!」
前の人生でも、繰り返されたこの十年でも、この愛が報われる日なんて望んでなかった。ジェイクから愛を告げられるなんて、夢にも思わなかった。
たとえすべてを忘れても、シャロンが愛する人はジェイクだけだ。他には誰もいない。
自分は本当はすでに死んでるんじゃないか、今この時も夢の中じゃないかって本当は思ってる。
「でももう嫌なの。目の前で二度もあなたを失ったのよ。あなたをこの手で看取り、埋葬までしたの。もう無理。これ以上無理。あなたを失ったら気が狂ってしまう! 私はあなたのいない世界で生きることなんて出来ない!」
だからお願い、遠くで幸せになって。
私はただ祈っているから。それでも困ったときは呼んでくれていい。いつでも助ける。
「ぼくも同じだよ。腕の中で君をみすみす死なせた。ぼくのせいで」
「違うわ。あれは私が望んで勝手にそうしただけよ。私自身のためでしかないわ。だから責任なんて感じなくていいの」
ただの自分勝手な行為だったと訴えるシャロンに、ジェイクは呆れたと言うように苦笑し、首を振った。
「責任? あのね、シャロン。そんなことのために十年も愛せると思う? この四年は君がどこにいるかも知らなかったのに? 自分勝手なのはむしろ僕だろ」



