何の表情もないまま見上げるシャロンに、ジェイクの顔がゆがむ。それでもシャロンの心は疲れ切って、何かを感じることを拒み続けた。
壊れ物のように抱き寄せられ、コテンと額が彼の胸に当たる。
「ぼくの願いだって同じだ。君に生きていてほしい。誰よりも幸せに……」
そこでいったん言葉が途切れるとグイっと引き離され、ジェイクが真剣な顔でシャロンの瞳をのぞき込んだ。
「ちがう。ぼくのほうが傲慢だ。ぼくは君と一緒に幸せになりたいんだ。君の側にいたい。ただ生きてるだけじゃダメなんだ。二人じゃないと意味がない!」
「…………」
「君が王太子殿下のご子息を助けたのは家族だから?」
シャロンが人形のようにコクンと頷く。
「ぼくは、君が誰かのために自分を犠牲にするのは嫌だ。それがぼくの為でもだ」
「ごめんなさい……」
だから知られたくなかった。
「そうじゃない。ちゃんと聞いてくれ、頼む。ぼくは君を愛してる。わかってるかい?」
でも……
「君を嫌いになったことなんて一度もないよ。あの夜はぼくが悪いんだ。情けないけど……嫉妬してた」
嫉妬?
思い当たることが全くなくて、シャロンはゆっくり首を傾げた。ジェイクはその様子に苦笑し、自分がコンラッドのような姿でないことが嫌で、たぶん駄々をこねたんだと言った。どうしようもないガキだった、と。
「まだ自分が子どもなのが悔しかったんだ。本当はあの日、君と将来の約束をしたかった。大人になったら結婚してほしいって、本当はそう言いたかったんだ」
「まさか……」
小さい子どもの夢物語を聞くように、シャロンは優しく微笑む。
信じることを拒み続けるシャロンに、ジェイクは一度苦しそうにギュッと目を瞑った。
「信じてもらえないかもしれないけど、ぼくは君じゃなきゃダメなんだ。どんなに素敵な女性が相手でも、ぼくは君と話している時が一番楽しかったと思ってしまうし、これがもしシャロンだったらと考えてしまう」
失礼な奴だろと自嘲するように笑うジェイクに、シャロンは胸元で強く手を握りしめた。胸が痛くて呼吸ができない。
壊れ物のように抱き寄せられ、コテンと額が彼の胸に当たる。
「ぼくの願いだって同じだ。君に生きていてほしい。誰よりも幸せに……」
そこでいったん言葉が途切れるとグイっと引き離され、ジェイクが真剣な顔でシャロンの瞳をのぞき込んだ。
「ちがう。ぼくのほうが傲慢だ。ぼくは君と一緒に幸せになりたいんだ。君の側にいたい。ただ生きてるだけじゃダメなんだ。二人じゃないと意味がない!」
「…………」
「君が王太子殿下のご子息を助けたのは家族だから?」
シャロンが人形のようにコクンと頷く。
「ぼくは、君が誰かのために自分を犠牲にするのは嫌だ。それがぼくの為でもだ」
「ごめんなさい……」
だから知られたくなかった。
「そうじゃない。ちゃんと聞いてくれ、頼む。ぼくは君を愛してる。わかってるかい?」
でも……
「君を嫌いになったことなんて一度もないよ。あの夜はぼくが悪いんだ。情けないけど……嫉妬してた」
嫉妬?
思い当たることが全くなくて、シャロンはゆっくり首を傾げた。ジェイクはその様子に苦笑し、自分がコンラッドのような姿でないことが嫌で、たぶん駄々をこねたんだと言った。どうしようもないガキだった、と。
「まだ自分が子どもなのが悔しかったんだ。本当はあの日、君と将来の約束をしたかった。大人になったら結婚してほしいって、本当はそう言いたかったんだ」
「まさか……」
小さい子どもの夢物語を聞くように、シャロンは優しく微笑む。
信じることを拒み続けるシャロンに、ジェイクは一度苦しそうにギュッと目を瞑った。
「信じてもらえないかもしれないけど、ぼくは君じゃなきゃダメなんだ。どんなに素敵な女性が相手でも、ぼくは君と話している時が一番楽しかったと思ってしまうし、これがもしシャロンだったらと考えてしまう」
失礼な奴だろと自嘲するように笑うジェイクに、シャロンは胸元で強く手を握りしめた。胸が痛くて呼吸ができない。



