(俺)と「私」の諸事情



「24人。」

会場がざわめく。

…24人。

意外とシビアな数に驚く。

確か...1回目は34人、2回目は28人、3回目は32人。

圧倒的な差がある。

今回、振り落とされる人が多い。

…その中に俺もはいっているだろうか。

いやいやいや、はいっていなきゃいけないんだから。

「さて、みなさんが一番気になるだろう、順位を発表します。まずは24位から11位。」

どうぞ、というようにプロジェクターに手のひらで指した。

プロジェクターには先ほどと同様、黒い背景に白い文字が浮かび上がる。

24位から11位の合格者の名前が出た。

俺は…なし。

はぁっとはきだした息は安心なのか緊張なのかはわからない。

参加者達は嬉しさや安心の声をもらしたり、絶望や緊張の声を出したり、正直言って騒がしい。

ふと隣の藤原遍を見る。

11位 藤原遍(Amane Fujiwara)

藤原遍はそれを見て、安心したのかふぅっと息をはいた。

…ももいろシフォンの元センターがオーデションの一次審査で落ちるのはプライドもそうだけどファンからの期待を裏切ることになるから、なんていうのも考えてたのかな。

プレッシャーが強い...。まぁ、でもよかったな。
心の中で褒めておく。

「そして、トップ10。どうぞ。」

…いよいよだ。

会場がビリっと緊張感があふれる。

俺の命はこれにかかっている。

…お願いだから入っててくれっ!

胸の前で手を合わせる。

24位から11位の合格者の文字が消えて、トップ10の参加者の名前が並べられた。