(俺)と「私」の諸事情



…かな。

俺が特に印象的だったのがこの二人だ。

俺は…どこに入るのだろう。

受からなければ、5位以内に入らなければ。

そんな気持ちが俺を締めつける。

…あぁ。俺がピンチになるとき、苦しくなるとき。

全てが中心に父親がいたなぁ。

なんていうのを思い出す。

…どうしよ。

死にたくない。

刺されて死にました、なんて一番嫌だ。

……。

「…はっ?」

いや、え、俺、今なんて思った?

死にたくない?

え、え?

い、いや、俺、今までずっと父親に縛られて。

俺の好きなように出来なくて。

自由なんて到底俺には無かった。

殴られて、痛い思いもしたし。

ずっと父親の前からいなくなりたいと思ってた。

でもそれはもちろん出来なくて。

だったら、死ねば。なんて考えたりしたのに。

死にたくない。

…普通の自由に生きていた人はそう思うんだろう。

俺はそんなこと初めてだ。

……あぁ。俺にもそんな感情があったんだなぁ。