(俺)と「私」の諸事情



評価は全体的に良かった。

1位は水谷蘭が取るとして…、上位に入りそうだったのが。

一人目、朱雀うい(すざくうい)。
芸能人の中にもチラホラといる憑依型タイプ。
彼女が引いた曲はキラキラ系の女子アイドル曲で、無難な方だが、他の人とは違う印象が与えられた。

それよりも、すごいなりきっていた。

表情や歌い方、ダンスのクセ、一つ一つが完璧に仕上げられている。それが気配までも感じられるくらいに。

彼女の憑依型は、芸能人の中でもかなりレベルが高い方。
曲の主人公を分析することで表現の仕方がわかる。

失敗する参加者が連続で出てきたところでのパフォーマンス者だから、印象は強めだろう。

二人目、真田寧々(さなだねね)。
技術に対してはまだ足りないところはあるけれど、それよりも「届けよう」とする、心できっと上位を狙える。

感情型だ。

曲のタイプに合わせて、「楽しい」「うれしい」など、気持ちがよく伝わってくる表現だった。

でもそれだけじゃない。かなり、特化していた。

彼女は恋のバラード曲を引いていた。

独特な感情の表現の仕方があるのか、「彼は私が好きなのに」「私を見てよ」など、単語じゃなくてむしろ文章の気持ちが心に響いた。

感情型だから、もし彼女がボカロのAI曲を引いたら不利になっていたのかな、なんて思った。