ってやべっ。
思い出に浸ってる場合じゃないよっ。
評価しなきゃいけないからパフォーマンスみないと。
ステージ上に目を向ける。
………うん。
元アイドルグループセンターだから技術的には出来ているんだけど、イマイチ、パッとしない。
なんというか...操り人形的な?
藤原遍の場合、操られている方だ。
うーん。才能はあるんだろうな。
でも自分の殻を破れていない感じ?
ステージ上の藤原遍が最後のポーズを決める。
会場から拍手が起き、檜山朔さんから順番に評価していく。
やっぱり殻を破れてない的なことだ。
あたしも、まわりと似たようなことを言う。
「でも、のびしろはあるとあたしは思いますよっ。」
最後にフォローしてあたしの評価は終了。
藤原遍はアイドルの経験のおかげなのか、頑張って強気でいた。
ステージを降り、席に座ったところでセツヤさんが言う。
「では、最後です。大トリを飾るのは——」
「白雪晴。出てきてください。」
白雪晴?そんな人芸能界にいたっけ?
休憩後は芸能人ばっかだから最後も芸能人だと思ってたんだけど...。
………え?
ステージに登ってきた「白雪晴」を見て、目を見開く。
155cmくらいの背、黒いレディースナイロンズボンに緑のラインが入ったショートハーフジップスウェットのコーデに、モカベージュの髪をりんごヘアーにしている。
…それよりも、顔がいい。
ふわふわした白い肌、最近多い勝手に目がでかくなるプリが実体化したんじゃないか、と思うほどの大きく潤んだ瞳。
AI ?最新型のAIって実体化すんの?と思うほどだ。
さらには、ショートケーキに砂糖をたっぷり増量したようなあっまい微笑み。
一つ一つのパーツが揃いすぎてる。
どこで整形したらそこまで容姿端麗になれるんだろう?

