お風呂に入ってきたのか髪は少し湿っていて、それが逆に色気を出している。
髪型は多分面倒くさくて、乱れている。
…ファンが見たら鼻血もんだな。
俺はこの顔を見過ぎて逆に慣れてしまった。
でもいいのは顔だけ。
性格は…無理。
ちっっっともよくない!
性格悪い100%!
あぁ、マジで憎む。
性格直したら完璧なんだけどなー。
ま、そんなこと無理だろうけど。
「…やるぞ。」
いつの間にか俺のスマホを操作していた父親が言う。
…俺、一応思春期の男子なんですけど。
デリカシーってものがないの?
…父親に言っても無意味だけどな。
父親が俺のスマホをさささっ…と操作する。
するとスピーカーからSilent Voltageが流れる。
俺はさっき覚えた振り付けを踊り出した。

